Sho-Timeブログ🐟

2019年6月よりイギリスのUniversity of Yorkで大学院留学中です、海洋環境学を勉強しています。

コロナウイルスの影響によりイギリスから帰国、空港での検疫の状況

 

5月末、イギリスから帰国しました。

 

5月下旬のイギリスから日本への帰国状況、主に電車や飛行機などの運行状況、各空港での検疫状況をお知らせします。参考になれば幸いです。

 

 

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久しぶりの日本、東北地方上空

 

 

 

ヨークからマンチェスター空港まで


自分が帰国する数日前、ロンドンの駅にて駅員がコロナ感染者に唾を吐かれ、感染して死亡してしまうという事件がありました。

 

・ロンドンヒースロー空港に行くには少なくとも一度ロンドン市内の主要な駅で地下鉄などに乗り換えなければならない(ヒースローコネクト、ヒースローエクスプレスはパディントン発のため、キングスクロスから移動する方は少なくとも地下鉄を一度利用しなければならない)。

・ロンドンからはJALANAが減便をし、週に何本か直行便を飛ばしているので便利だと思ったのですが、ヒースローまで直接行くことができる長距離バスが出ていませんでした。長距離バスは運行会社にもよりますが6月、7月には再開する予定ではあるそうです。

・さらにJALANAロンドンから羽田への直行便しかないので、成田の方が都合がよかった。

 

なので、ロンドンの空港を利用するのは少し危険だと判断し、マンチェスターへ。

 

ヨークからTransPennine Expressに乗り、マンチェスター空港まで乗り継ぎなしで到着(5/18からTimetale 変更有)、詳しい時刻は把握していないのですが1日数本はマンチェスター空港まで乗り換えなしで行くことができます。土日は運行状況が異なり、何度か乗り換えが必要になる可能性があります。


ヨーク時点での乗客は多くて5人、朝方6時の電車のため、途中停車駅であるリーズやマンチェスターに近づくにつれて乗客も増えてくる。マスクをしている人は5割ほどだったのですが、電車内はSocial Distance が守られていて、四方2メートルおきに利用可能な座席が配置されていた。空港にいる人は大体マスクを着用しています。おそらくですがそれを考慮した座席数のため、チケットが売り切れることがあるかもしれません。自分が購入した時出発の1週間前は残り7枚、約10ポンド、ピークの時間帯や購入時期によっては30ポンドほどの場合もあります。

 

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ヨークからマンチェスター空港での車内です。

椅子にバツ印があるのがわかります。4人ボックス席は1人しか座れません。

 

マンチェスター空港、出発

航空会社によつてはマスク着用を義務付けている航空会社もあり、自分が利用したKLMオランダ航空はマスク必須。マスクを着けていないと飛行機には乗れません。

 

さらに健康状態を証明するためオランダ政府が配布する健康チェック表みたいなものを記入、荷物預け入れの際に渡されるが印刷して記入して持参しても大丈夫です。KLMにおける預入荷物は一番安い航空券であると有料ですが5000円近く追加料金を払うと預け入れ手荷物は無料になります(23㎏まで)。

 

パッキングの際に重量超過が気になっていざ預け入れてみると28㎏…、結構重いバックパック(機内持ち込みは12㎏まで)も背負っていたので引っかかったら厳選していらないものを捨てるつもりでいました。


しかし、「あなたの荷物重いけど、今回はええで、荷物東京まで送っとくな」みたいな感じで追加料金なしでした。

運航している航空会社が限られていて乗客もそれなりに集中し、混雑はするのですがテキパキと捌いてくれて助かりました。


荷物預け入れが終わると手袋とマスクが渡され手荷物検査を行います。KLMだけでなく今回利用したマンチェスター空港ではどの乗客にもマスクとビニール手袋を配布しているようでした。

 

搭乗の際は荷物を預け入れる際にもらう健康状態を確認する書類(Health Screening Form)をパスポート、搭乗券とともに見せ、機内に乗り込みます。

 

機内ですが、はっきり言ってここが一番感染リスクが高かったかもしれません。

1時間程の飛行だからということもあり、搭乗前日にKLMから「あなたの乗る飛行機は満席です」みたいなメールが来たのでまさか...とは思いましたが、

 

Social Distance完全無視のほぼ満席状態

普通に隣の座席に人が座っている

 

書類上での確認だけなので熱があろうと嘘をつけば簡単に搭乗できてしまいます。アムステルダムでそのまま降りる人たちは何らかの質問を受けていましたが、自分は乗り継ぎであったため何を聞かれているかはわかりませんでした。

できれば飛行機に乗る前に感染者をあぶりだせればいいのですが…

 

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マンチェスターアムステルダム間の機内食(スナック)です

あまりに空腹で食べてしまい、食後の写真で申し訳ありませんがサンドイッチとクッキーと水です。

 

アムステルダム、乗り換え

オランダに関しては入国規制がありますが乗り継ぎに関してはオランダ政府も例外的に許可しているようで比較的スムーズでした。

日本へのご帰国・オランダへの入国に関するFAQ | 在オランダ日本国大使館

 

乗り換えの方が多数見られ、日本人も多かったです。人はそれなりにいましたが小さい空港ではなく、洗面所も綺麗で、ロビーもかなり広いためここは比較的安全かと思います。

ですが、飲食店は営業しておらず、マクドナルドのテイクアウトとお土産屋さんがちらほら営業している程度でした。

 

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アムステルダムスキポール空港

 

成田到着後の流れ、PCR検査、ホテルまで

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アムステルダムー成田間での乗客数です。わかりにくいですがこんな感じの乗客数なので席が余っていて、一人3席使って横たわる人もいました。

 

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機内食です。水、サンドイッチ、クッキー、チョコなどのスナック、コーラやオレンジなどです。

 

成田へ向かう飛行機内で以下の書類が配られます。

1、検疫所からのお知らせ

2、健康状態に関する質問票

3、携帯品・別送品申告書

 

飛行機から降りてからは、

、LINEを通じて保健所への健康確認、プライバシーポリシー関しての同意書

、政府からの隔離などに関する要請書

 

3以外の書類は、どこから来たか、14日間の隔離、健康確認、滞在場所、公共交通機関利用を控えることに関しての書類でした。

 

到着後は外国籍、日本国籍に分けられますが、日本国籍にも怪しい人は数人紛れていた(中国人と思われる人がいましたが日本国籍の可能性もあるので何とも言えません)、職員の人とトラブっているのですぐわかる。

数人ごとに呼び出され書類等の確認、航空券の確認、どこから来たかなどを空港職員の方と確認を行った後、PCR順番待ち。

 

PCRは、痛くはないですがくしゃみが出そうになります。

自分は鼻炎持ちなので子供の頃にこういう検査し慣れたおかげかあまり痛いとは感じませんでした。釣り糸くらいの細さで数秒で終わります。

 

待機場所には十人ほどでまとまって移動し、その後荷物のピックアップを行い、携帯品・別送品の申告を行います。

 

待機場所に到着すると、職員の方にこの後どうするのか聞かれ

自宅隔離かつ迎えが来ている方は検査結果を待たず帰国できます。

ホテル隔離の場合は検査結果が出るまで待機場所で待機となります。

 

歩いて行けるなら徒歩も可能、おそらく成田周辺のホテルか自宅までと考えられます。

 

また、検査結果は

・午前着の人は当日中(午後5時頃)に結果が出る

・午後着は翌日もしくは翌々日

 

なので、ホテル待機を考えている方はこれを見越して予約することをお勧めします。仮にこの結果が出る日時が前後しても、ホテルによっては対応してくれるかもしれません。

 

成田周辺のホテルへ向かう政府提供のバスは10:1522:15まで2時間毎に運行していて、成田空港一階北口、VIPの隣にて乗車できます。

 

成田の待機場所はwifiが繋がりにくいのでSIMカードを買いに行く人もいて(係の案内によってみんなでまとまって買いに行く、もしくは係の方に訪ねて購入場所を教えてもらう)、そのときに両替も可能と思われます。

 

例のダンボールベッドでの待機ではなく、椅子が数十人分ある場所で検査結果が出るまで待機することになります。個人的にはベッドのほうが横になれて楽なのではないかと思っていました。洗面所は普通に利用できます。

 

食事等については待機場所に入ってから調達できるかどうかは定かではありませんが、自販機などは利用ができない状態であったと思います。これについては自分も把握していないので職員の方に尋ねることをお勧めします。

 

比較的広い場所なのですがここでは全員が検査結果を待っている状態のため、仮に陽性者がいた場合、同じ空間で待機することになります。

 

自分は午前中着の便でホテル隔離のため検査結果が出る午後5時頃まで待機しなければならなかったので少なくとも4,5時間は待機場所で待っていましたが、ここが一番きつかったです。

 

人によりますがまず寝られない、ネット環境も万全ではなく、長時間のフライトの後なのですでに疲労困憊、精神衛生上あまりよくないので、如何せんストレスが溜まります。自分はお構いなしに修士論文を執筆していましたが…

 

空港到着時における検疫措置の大まかな流れ(厚生労働省)

https://www.mhlw.go.jp/content/000618379.pdf

帰国された皆様へ(厚生労働省)

https://www.mhlw.go.jp/content/000630775.pdf

 

ネットがつながらないとホテルの予約が必要な場合に連絡が取れないのですが、仮に陽性であった場合、キャンセルなどの手間も発生してしまうため、結果がわかってから連絡するのが望ましいと思います。

 

結果は陰性でした。

 

検査結果判明後は迎えを待ち、もしくは政府指定のバスでホテルまで移動するのですが、検査結果を伝えられた後は自由で特に見張りもおらず、ここは甘いねと陰性と結果が出た他の帰国者の方々と話してました。

 

コロナウイルスは外国から流入した可能性が高いので、入国に関しては多少厳しくてもいい気はするのですが…、このままでは黙って公共交通機関を利用する人も出てくるのではないでしょうか…

 

まあスーツケース持って電車やバスに乗る時点で周りからどう見られるかはお察しの通りですが、

 

海外渡航に関しては規制を緩めるような動きがあるようですが、14日間の自主隔離が解けるのはまだ先のことのような気がします…

 

今回自分はアパホテルを利用させていただきましたが、宿泊予約から隔離期間の対応についてまで丁寧に対応してくださって非常に助かりました。

 

現在アパホテルはキャンペーンを行っていて、1泊なんと2500円で宿泊することができます!

www.apa.co.jp

 

実際のところこれは帰国者に対して設けられたわけではなさそうなのですが、問い合わせてみると帰国者も宿泊可能だとのことです。

 

なお、帰国者はアパホテルの温泉や食堂、ランドリーなどの公共設備は利用不可能ですがコンビニやデリバリー等、食堂前でお弁当の販売など帰国者に対しての対応は十分であると思いました。また、清掃などには入ることができないので、部屋の前に置かれるリネンやアメニティは自分で交換することになります。

 

 

すでにご存じの情報が多いかと思いますが、 5月末時点での状況について書かせていただきました。成田に関しては写真撮影が禁じられている場所もあり、文字のみでの紹介となってしまいました。

 

偽陰性である可能性も否定できないのでしばらくはおとなしくしています。

 

これから各航空会社、運航する便も増え様々な方法で帰国できるかと思いますが、まだ帰国するか悩んでいる在外邦人の方のためになれば幸いです。